「三中井を歴史にさかのぼる」 > T 「近江商」三中井と東アジア





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 滋賀県の五個荘金堂(ごかしょうこんどう)(現滋賀県神崎郡五個荘町)を出自とする三中井は、20世紀初頭には朝鮮半島に店舗をかまえ、1911年には京城(現在のソウル)に三中井呉服店を開いていた。三中井の18番まである店歌ではその最後に、「びわの湖もろともに 其の名も高き 近江商 我が三中井の いしづえは とこしへ朽ちぬ金堂に」とうたわれている。

 当初は呉服・雑貨の販売などをおもな業務としていたところ、株式会社三中井百貨店と社名をかえたころから、あらたに、呉服・洋服・食料品、和洋家具・諸雑貨、荒物・玩具・文房具、運動具、書籍、貴金属、楽器、時計、書画、美術品、薬種などもあつかい、まさに百貨店とよばれるにふさわしい業務を展開していった。

 1935年の時点で株式会社三中井は、朝鮮半島では、京城府本町に本店が、釜山弁天町大邱府元町平壌府本町 など11か所に支店が、ほかに3か所の工場が、あった。

 中国大陸では、満州国新京(現在の長春)日本橋通りに支店があった。三中井は傍系会社の株式会社東亜三中井、株式会社大東亜三中井、株式会社三公商会を設けて、朝鮮半島から中国大陸へと店舗を拡大していった。

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